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執筆者の写真まじむじ食品

沖縄もずくに期待される健康に対する効果

更新日:2022年9月2日



「テレビで見た沖縄もずくを探している」

「もずくの健康に対する効果を知りたい」

そういった方のために記事を書いています。


50代以上になると、多くの方は健康診断などでいろいろな病気を指摘され、「何か健康対策を練らなければ」と思い始めます。健康食品に関心を持つ人も増えてきて、テレビで取り上げられた「沖縄もずく」をご覧になり、関心をもった方もいるでしょう。


この記事では、沖縄もずくとはどのような海藻なのか、健康に対してどのような効果があるのかを解説します。沖縄もずくの特徴を理解していただき、沖縄もずく購入の手助けとなれば幸いです。



沖縄もずくとは




もずくは昔から全国で食材として使われてきた海藻の一種であり、他の海藻にくっついて育つため「藻につく」から「もずく」と呼ばれるようになりました。沖縄では三杯酢で食され「酢のり」あるいは「スヌイ」とも呼ばれます。


国内でのもずく養殖は沖縄でのみおこなわれており、昭和52年から水揚げされてきました。沖縄もずくはサンゴ礁や藻の枝葉などで養殖するもずくであり、うるま市では沖縄もずくとモズクの2種類が養殖されていますが、多くは沖縄もずくです。


天然以外のもずく養殖では、日本が唯一の養殖国であり、国内のもずく生産シェアは、沖縄県が99%を占め、うるま市(勝連半島)は沖縄県内の40%を占めます。したがって、世界の養殖もずくの生産シェアは、うるま市が約40%を占めるわけです。


独自のぬめりと柔かさをそなえた黒褐色の沖縄もずくは、多くの海藻の中でもとりわけ美味とされています。食感がよく、コシがあり、飽きることがなく、日本全国でいろいろな料理に使われる食材です。また、フコイダン・食物繊維などの栄養素が豊富なのも特徴です。



沖縄もずくに期待される効果


沖縄もずくはフコイダン・食物繊維などの栄養素が豊富であり、期待される効果は下記のとおりです。根拠となる調査研究を紹介しながら、それぞれの効果を解説していきます。


  • がん細胞を攻撃する力を増強

  • 免疫力を高める

  • 便秘の解消

  • 糖尿病・動脈硬化・高血圧を予防

  • 抜け毛を予防

  • 胃粘膜の保護


・がん細胞を攻撃する力を増強


2009年の山崎らの研究「Fucoidan induces apoptosis through activation of caspase-8 on human breast cancer MCF-7 cells」によれば、沖縄モズクに含まれる「フコイダン」は乳がん細胞のアポトーシス(自然死)を誘発することが示されています。


アポトーシスとは、生体の細胞において予定されている自然死のことであり、あらかじめ細胞にプログラムされています。アポトーシスの役割は、細胞の新陳代謝を高め、生体を健康な状態に保つことです。


山崎らの研究のように、フコイダンの効果によって乳がん細胞のアポトーシスが誘発されれば、乳がん細胞が減少する可能性があります。


フコイダンは乳がん以外に白血病細胞・大腸がん細胞でもアポトーシスの誘発が確認されており、これらの研究調査結果から、沖縄もずくに含まれるフコイダンは、がん細胞を攻撃する力を増強し、がん細胞を減少させると期待されます。



・免疫力を高める


fucoidan-agaricus mix ingestion」は、もずくに含まれるフコイダンは、唾液中のIgA抗体産生を増強し、口くう内の免疫防御を高めることを示唆しています。


唾液中のIgA抗体は、口くう内にある病原体や毒素と結合し、体に対する悪影響を無効にすることにより、ヒトの体を守っています。IgA抗体の役割は、口から入ってきたウイルスや細菌を退治することです。


フコイダンにより唾液中のIgA抗体産生が増強されれば、口くう内に入ってきたウイルスや細菌を退治しやすくなりますから、もずくに含まれるフコイダンはヒトの免疫力を高めると期待されます。



・便秘の解消


鳥取大学医学部保健学科の三好らの論文「モズク由来高分子フコイダンの腸ぜん動に及ぼす影響」によると、もずくに含まれる食物繊維は、腸内で水分を吸収して膨らみ、腸のぜん動運動を活発にして、便秘を解消するとされています。


ヒトの腸内にある食物の体積が増加すると、腸粘膜が刺激され、腸にある神経調節機能が高まり、腸のぜん動運動が活発になり、この結果、腸の内容物が運ばれやすくなって、便秘が改善される仕組みです。


もずくに含まれる食物繊維は、腸のぜん動運動を活発にして、便秘を解消することが期待されます。



・糖尿病を予防


生活習慣予防を目的とした海藻フコイダンの分子量活性相関の検証と食品への応用」研究成果報告書によると、海藻に含まれるフコイダンは、糖質の吸収を穏やかにする作用をもち、血糖値の急激な上昇をおさえることが確認されました。


糖尿病は、血液中の血糖値が上昇しており、体にいろいろな影響をおよぼします。食事で吸収された糖質の作用により、食後に急激な血糖値の増加がみられるのが特徴です。フコイダンが糖質の吸収を穏やかにすれば、食後血糖値の上昇をおさえられます。


沖縄もずくに含まれるフコイダンは、糖質の吸収を穏やかにし、糖尿病を予防することが期待されます。



・動脈硬化を予防


沖縄もずくに含まれるアルギン酸は、食物中のコレステロールを包み込み、体外へ送り出す作用があり、血液中のコレステロール値をさげるといわれています。また、フコキサンチンは、血液中の脂質酸化をおさえる効果があるとのことです。この2つの作用により、沖縄もずくは動脈効果を予防する効果が期待されます。



・高血圧の予防


沖縄もずくに含まれるアルギン酸は高血圧の原因となるナトリウムを体外に排出する作用をもつといわれています。また、沖縄もずくには、血圧を低下させる効果をもつカリウムも多く含まれるのも特徴です。この2点から、沖縄もずくは高血圧の予防に効果が期待されます。



・抜け毛を予防


オキナワモズクの抽出成分をマウスの体に塗る研究において、抜け毛の原因となるNT-4遺伝子の働きがおさえられたとの報告があります。実際にオキナワモズク抽出物は育毛剤にも使用されているようです。この2点から、沖縄もずくは抜け毛の予防に効果が期待されます。



・胃粘膜の保護


フコイダンは胃潰瘍や胃がんの原因となるヘリコバクターピロリが胃粘膜に付着するのを防ぐといわれています。また、胃潰瘍を修復する作用もあるとのことです。この2点から、沖縄もずくは胃粘膜の保護に効果が期待されます。



まとめ


独自のぬめりと柔かさをそなえた黒褐色の沖縄もずくは、多くの海藻の中でもとりわけ美味な食材です。フコイダン・食物繊維など栄養が豊富で、がん細胞を攻撃する力を増強する、免疫力を高める、便秘を解消する、糖尿病を予防などの効果が期待されており、こういった病気をかかえた方におすすめの健康食品です。


沖縄もずくに興味がある方は下記のリンクページをご覧ください。




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