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執筆者の写真まじむじ食品

沖縄浜比嘉もずくで免疫力をアップ|フコイダンの効果について解説



沖縄浜比嘉もずくに含まれるフコイダンは、褐藻類に含まれる多糖体すなわち水溶性食物繊維ですが、免疫力をアップさせる効果があると言われています。


この記事では根拠となる論文を示しながらフコイダンの免疫力に対する効果を解説します。これを読めば沖縄浜比嘉もずくは免疫力をアップする作用を持つことが分かります。


健康のために免疫力をアップさせたいと考えている方が、沖縄比嘉もずくを健康食品として食するかどうか検討する際にお役に立てれば幸いです。



沖縄浜比嘉もずくとは?




沖縄浜比嘉もずくは沖縄県うるま市に含まれる浜比嘉島で採れるもずくです。もずくの養殖が行われているのは世界中で日本だけですが、沖縄が日本の99%シェアを、さらにうるま市が沖縄の40%シェアを占めています。


独自のぬめりと柔かさをそなえた黒褐色の沖縄浜比嘉もずくは、多くの海藻の中でもとりわけ美味とされています。食感がよく、コシがあり、飽きることがなく、日本全国でいろいろな料理に使われる食材です。



免疫力をアップする成分フコイダンとは?



フコイダンは沖縄もずくおよびコンブ・ワカメ・メカブなどの褐藻類に含まれる多糖体すなわち水溶性食物繊維であり、海藻の滑(ぬめ)り成分の一つです。1913年にスウェーデンの科学者H・Z・キリンによって発見されました。


フコイダンは抗がん作用、免疫力アップ、糖尿病を予防、便秘を改善、抗肥満作用などの効果で注目されており、健康に良いとされる食材ですが、この記事ではフコイダンの免疫力をアップする作用にスポットをあてて解説します。



免疫力について



免疫力とは疫(病気)を免れる力のことです。ヒトの身体には毎日のようにウイルス・細菌などの異物が侵入し、がん細胞も発生しているのですが、免疫力が異物やがん細胞を死滅させています。


免疫力がなければヒトはすぐ病気になってしまいますが、免疫力があるため、ヒトはめったに病気にならなくてすみます。免疫力をもつ細胞には、樹状細胞・NK細胞・マクロファージ・T細胞・B細胞などがあります。


・NK(ナチュラルキラー)細胞


NK細胞はリンパ球の一種であり、身体の中をパトロールし、身体に感染したウイルス・細菌やがん細胞を攻撃する役割をもちます。単独で働く作用があり、これが生まれつきの殺し屋(ナチュラルキラー)と呼ばれるゆえんです。


・マクロファージ


マクロファージは全身の組織に分布する比較的大きな免疫細胞です。アメーバ様に移動しながら、体内に侵入した細菌などの異物を捕らえ込み死滅させる作用をもちます。その特徴から大食細胞・貪食細胞ともよばれています。


・サイトカイン


免疫細胞は単独では働かず、互いに関係をもちながら免疫力を発揮する細胞です。ひとつの免疫細胞から他の免疫細胞に指令が与えられ、免疫力が高まっていくシステムを構築しています。この指令を与える物質はサイトカインというタンパク質であり、インターフェロン・腫瘍壊死因子・造血因子などが含まれます。



フコイダンの免疫力に対する効果



フコイダンは免疫力を高めると言われますが、その根拠としてNK細胞を活性化、サイトカイン産生能低下を抑制、マクロファージを活性化することについての論文を紹介します。NK細胞・サイトカインに関連した論文はヒトを対象としており、現実の食生活に近い環境で調査研究されているのが特徴です。


・NK細胞を活性化


「Enhancement of NK cell activity and Th1 immunity in healthy subjects by orally administered

fucoidan mix. (http://www.fucoidan-life.com/academy/pdf/Immunology2012.pdf)」にでは、健常人が1日あたり2.5gのフコイダンミックスを30日間摂取したグループと、摂取しないグループを対象にしてNK細胞の活性値を測定しました。


フコイダンミックスを摂取したグループはNK細胞の活性値が1.42倍上昇し、フコイダンミックスを摂取しないグループはNK細胞活性値が変化していません。この結果、フコイダン摂取がヒトにおけるNK細胞活性化に役立つことが示唆されました。


・サイトカイン産生能低下を抑制


「ガゴメ昆布由来フコイダンの健常成人の免疫機能への有効性ならびに安全性の評価(https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/wellness/healthy-food/fukoidan/pdf/fukoidan-01.pdf)」では、健常成人でガゴメ昆布フコイダンを含む食品を摂取するグループと摂取しないグループを対象に免疫力を評価しました。


フコイダンを摂取しないグループではサイトカイン産生能が低下しましたが、フコイダンを摂取したグループではサイトカイン産生能の低下程度が抑えられています。この結果、フコイダンは健常者の免疫力低下を抑制する作用をもつことが示唆されました。


・マクロファージを活性化


「The induction of macrophage activation by a sulfated polysaccharide fucoidan(https://www.fucoidan-life.com/wp-content/uploads/2017/12/Microsoft-Word-Abstract-JSI2017-submitted.docx.pdf)」では、マウスに与えた沖縄もずく由来のフコイダンがマクロファージ様細胞株RAW264の活性化を誘導しています。ヒトにおいても沖縄もずく由来のフコイダンがマクロファージを活性化することが期待されます。



まとめ:


沖縄浜比嘉もずくに含まれるフコイダンは、NK細胞を活性化、サイトカイン産生能低下を抑制、マクロファージを活性化するといった免疫力増強作用をもつ成分です。フコイダンの作用により、沖縄浜比嘉もずくを食べることによって免疫力をアップできる可能性があります。沖縄浜比嘉もずくは、日頃から健康に気をつけている方に、ぜひおすすめしたい健康食品です。


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